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中山千恵 イベントクリア条件 白の章で小島 空の、緑の章で絢爛舞踏受賞後に発生する牧原 倖の、キャライベントをクリアしたデータを連動させる 天体観測シナリオ NPC田島、NPC蔵野、NPC辻野、NPC田上、NPC飛子室、NPC古関、NPC山本、NPC篠山 のうち2名 精霊手無しで攻略可能。 青の章単体で攻略できるかは不明。 フロー 自己紹介 ↓ 食べられちゃうぞ 【選択肢】 ・だれに ・不条理な話だな ↓ 気にしない気にしない(周囲からの反応を聞いた後会話) ↓ 命名シロ 【選択肢】 ・黙って殴る ・一応、芸をやってみる ↓ 千恵すごい幸せ 【選択肢】 ・そりゃそうでしょうなあ ・こっちは不幸せだ ↓ 頑張れだーりん(周囲からの反応を聞いた後会話) 【選択肢】 ・しまいにゃしばくぞ ・お前が広めてるんだ! ↓ ほんのりサービス 【選択肢】 ・そもそも何でつっかかる ・そんなに悪い事をしたのか? ↓ ジェラシー(千恵の他に一人以上NPCがいるMAPへ進入) ↓ 私だけを見て 【選択肢】 ・なんで ・どうして ↓ 必須項目 【選択肢】 ・絶望する ・ぶっ倒れる ↓ 機嫌治してだーりん 【選択肢】 ・反省しろ ・…… ↓ 浮気したらダメだぞ ↓ 本能に目覚め出す ↓ グルンガ ↓ 悲恋劇場 【選択肢】 ・歴史で習ったなあ。あれ国語だっけ ・悲恋の歌だね ↓ 恥ずいだけでした 【選択肢】 ・うむ ・たしか昔の人も照れてたぞ ↓ 背後からの奇襲(誰もいない会議室・通信室・校舎屋上・トレーニング室・天文台下へ進入) ↓ 瞳 【選択肢】 ・奇麗だなと ・いやなんとなく ↓ 心がすり減っていく 【選択肢】 ・ひとをからかうからだよ ・…大丈夫? ↓ 振り向けば、殺す(誰もいない会議室・通信室・校舎屋上・トレーニング室・天文台下へ進入) ↓ ジェラシー2(千恵の他に一人以上NPCがいるMAPへ進入) 巨大な尖塔に鉄槌を(天体観測専用/朝のHRで【幻獣が動きだした】を聞いてから一日終了すると派生) ↓ 失敗すればいいのに(朝のHRで【幻獣がたんぽぽを狙いだした】と聞いてから) ↓ 命令違反(一日終了時) ↓ 衝撃の告白(【ジェラシー2】と【命令違反】を発生させ、朝のHRで【敵は本気を出している】を聞いてから会話) 【選択肢】 ・そうか ・……は? 【選択肢2】 ・ここで戦うか? ・そうだな、さよならだ 【選択肢3】 ・悲しげに笑う ・じゃ、逃げるか? 【選択肢4】(じゃ、逃げるか?を選択した場合派生) ・仕方ないだろう(螺旋強制終了) ・…冗談だ 【衝撃の告白】の後、中山失踪。 失踪した日の1日終了時に「その日、中山 千恵は姿を消した」と失踪メッセージが出る。 ※ただし失踪したその日のうちに戦闘が入ると、次の日以降に一日終了後の失踪メッセージが伸ばされる。 状況により、以下の3つに分岐する。 ○失踪から3日間以内に通常戦闘が発生し、普通に戦闘を終了させた場合。 倒した幻獣からプレイヤーの生徒手帳が出る→失敗 ○失踪から3日以内に戦闘が発生せず、失踪4日目を迎え1日を終了した場合。 何の説明も無く部隊から外れる→失敗 ○失踪から3日間以内に戦闘が発生し、白の空&緑のユキイベントクリア済みの場合。 中山が別の名で呼ばれる【儀式魔術】イベントが起こる→成功 ↓ 儀式魔術 【選択肢】 ・こんな時でなかったら殺しあってた ・あっ、逢いたかった! 【選択肢2】 ・選べるか!皆好きだ! ・違う! 【選択肢3】 ・抱き締める ・対抗してポカポカする 【選択肢4】 ・最後が殺しでたまるものか ・最後だよ、しまらないけど 【選択肢5】 ・帰ろう ・中山を担いで持って帰る ↓ ありがと… ↓ いいの? 【選択肢】 ・気にするな ・殺すのだけが芸じゃない ↓ 頼りにしてる(一枚絵) ポイント 好みのデートスポット:映画館 クリティカル・アイテム:生肉 初期ステータス 兵科 偵察兵 パラメータ 年齢 :15 性別 :女 体力 :90 気力 :120 士気 :110 運動力 :80 軍事 :100 世界 :135 ゴシップ:110 歴史 :85 魅力 :110 器用さ :95 アイテム 日記帳 技能 情報1 開発1 話術1 事務2 幻視1 強運1 属性 ■主属性: 主属性1:お喋り 主属性2:うるさい ■副属性: 副属性1:コスプレ 副属性2:強い憧れ ■付属性: 付属性1:プログラム技術 付属性2:計算高い 特殊ステータス なし 初期評価値 評価値ボーナスなしでの値 ±2程度のばらつきあり シマシマは2日のデータ(イベントの関係で初日は出てこない為) 中山→NPC NPC→中山 中山→NPC NPC→中山 蔵野 友情 4 79 石塚 友情 4 113 愛情 14 34 愛情 79 7 信頼 4 39 信頼 4 29 辻野 友情 4 99 佐久間 友情 4 29 愛情 9 24 愛情 -49 84 信頼 4 84 信頼 4 29 古関 友情 4 87 田島 友情 4 94 愛情 44 17 愛情 123 54 信頼 4 74 信頼 4 -94 田上 友情 4 99 小野 友情 94 123 愛情 -49 44 愛情 7 84 信頼 4 79 信頼 79 54 飛小室 友情 4 128 大塚 友情 4 74 愛情 99 24 愛情 128 29 信頼 4 49 信頼 4 74 山本 友情 4 148 永野 友情 4 0 愛情 9 9 愛情 14 0 信頼 4 74 信頼 4 -24 中山 友情 - - 武田 友情 4 74 愛情 - - 愛情 19 7 信頼 - - 信頼 4 -54 篠山 友情 4 74 松尾 友情 4 34 愛情 54 4 愛情 -54 9 信頼 4 19 信頼 4 39 都 友情 4 29 嶋 友情 4 4 愛情 99 4 愛情 9 4 信頼 9 74 信頼 4 4 大迫 友情 4 24 鈴木 友情 4 44 愛情 49 7 愛情 74 183 信頼 9 69 信頼 4 49 シマシマ 友情 0 0 - 友情 - - 愛情 -48 0 愛情 - - 信頼 -53 0 信頼 - - 原 友情 0 2 若宮 友情 0 2 愛情 -49 4 愛情 -49 4 信頼 -99 1 信頼 -99 1 森 友情 0 2 茜 友情 0 0 愛情 -49 4 愛情 -49 0 信頼 -99 1 信頼 -99 0
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NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(6) (斉藤) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(16) (斉藤) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(17) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(18) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(19) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(20) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(22) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(24) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(25) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(27) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(30) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(31) 世界の謎 初心者用ミニゲーム(延長決定)(スレッド1) (斉藤) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(37) 世界の謎 初心者用ミニゲーム(延長決定)(スレッド2) (斉藤) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(42) (斉藤) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(45) (斉藤) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(49) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(50) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(51) 世界の謎 初心者用ミニゲーム(最後の問題)(スレッド4) (斉藤) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(52) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(53) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(54) ストライクボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(55) 式神の城 合同コース 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 OPセレモニー (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第1ターン 真琴・ 光で輝き (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第2ターン ナナシ・ AS (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第3ターン トオコ・ 古村 (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第4ターン 歌月・ 磯辺 (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第5ターン 佑・ とよたろう (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第6ターン つづみ・ 三水酉 (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第7ターン RF11・ さくらつかさ (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第8ターン 姫つつじ・このよ (斉藤) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第9ターン 白竜・こまち (斉藤) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(58) ガンパレード・オーケストラ緑の章(第59.5回)英吏の事情。 NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(60) ガンパレード・オーケストラ緑の章(64) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(7) (斉藤) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(12)光で輝きボーナス (斉藤) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(14)天河石ボーナス1 (斉藤) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(15)天河石ボーナス2 (斉藤) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(16)浮椎吾ボ-ナス1 (斉藤) 実況中継 エースゲーム ペンギンの峠を越えて 2 1日目(朝) ガンパレード・オーケストラ(緑)コース (斉藤) 3日目(昼)4 白いオーケストラ、ターニの帰還 合同ED01 (斉藤) 10日目(夜)26 ガンパレード・オーケストラ緑(2) (斉藤) 10日目(夜)27 ガンパレード・オーケストラ緑(3) (斉藤) 投票ボーナス1.5 源&英吏 (斉藤) 投票ボーナス4 英吏&斉藤 (斉藤) 電網適応アイドレス<Hello new world>(1) バレンタイン御礼3 ゲーム結果:広島偵察戦(完勝) (斉藤) イベント80 広島侵攻(緊急情報付き) ゲーム結果 イベント78 商店街の宝くじみたいなの 小笠原ゲーム ヒオとカイエの仲人ゲーム(前編) (斉藤) 小笠原ゲーム ヒオとカイエの仲人ゲーム(後編) (斉藤) クリスマスプレゼントのお返事(4) (斉藤) エースの勝利(というより他力本願作戦)
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NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(4) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(5) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(7) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(9) 拡大版 NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(12) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(14) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(47) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(52) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(53) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(54) ストライクボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(55) 式神の城 合同コース NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(58) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(59) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(15)天河石ボーナス2 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(16)浮椎吾ボ-ナス1 Aマホリプレイ ヤガミ炎上せず(4) バレンタイン御礼3 小笠原ゲーム ヒオとカイエの仲人ゲーム(前編) 小笠原ゲーム ヒオとカイエの仲人ゲーム(後編)
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オープニング・セレモニー 瀧川救出作戦(前編) GPM、式神の城、世界の謎、水素の心臓合同ルート 10日目・昼2 あたらしい伝説のはじまり 10日目・夕方2 精霊機導弾によるネル・シーナ救出ルート 12日目 男子の本懐特別版 NOTボーナス 瀧川奮戦 エンドボーナストラック 瀧川ホームラン(3段階目) 式神3&瀧川ホームラン(打ち上げ) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(15) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(27) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(49) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(50) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第6ターン つづみ・ 三水酉 ガンパレード・オーケストラ緑の章(63)) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(8) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(16)浮椎吾ボ-ナス1 緑のオーケストラ 原・ストライク エンディング 6月15日の試合の模様:ターニの情報収集作戦 ペンギンの峠を越えて ED 11日目(夕方)34 崩壊舞曲 14日目(昼)43 物語としての瀧川防衛戦 (戦闘詳報4) バレンタイン御礼2 クリスマスプレゼントのお返事(5)
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グリーングリーンズ スカイハイ 洞窟大作戦 マルクED
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オープニング・セレモニー 3日目・昼 ガンパレード・マーチルート Eコース 瀧川救出作戦(前編) GPM、式神の城、世界の謎、水素の心臓合同ルート 12日目・翠色の髪の伝説 瀧川救出作戦(後編) 12日目 男子の本懐特別版 ボーナストラック <海法戦記2> NOTボーナス 瀧川奮戦 エンドボーナストラック 瀧川ホームラン(3段階目) 式神3&瀧川ホームラン(打ち上げ) 戦闘詳報 青の厚志の代わりの援軍2 NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(21) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(27) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(28) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(30) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(31) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(32) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(33) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(36) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(40) ボーナストラック ガンパレード・オーケストラ緑の章(50) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(57) 斉藤奈津子(なっこちゃん)からの脱出 第5ターン 佑・ とよたろう ガンパレード・オーケストラ緑の章(66) 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(10)帽子犬ボーナス 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(12)光で輝きボーナス 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(13)まだら牛ボーナス 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(16)浮椎吾ボ-ナス1 緑のオーケストラ本祭 原・ストライク(17)浮椎吾ボ-ナス2 緑のオーケストラ 原・ストライク エンディング リターントゥ神々の宴 質疑応答板 11日目(夕方)34 崩壊舞曲 14日目(昼)42 戦闘詳報 瀧川防衛戦3 14日目(昼)43 物語としての瀧川防衛戦 (戦闘詳報4) クリスマスプレゼントのお返事(5)
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検索 榊ガンパレまとめ Wiki ここは榊涼介氏が電撃文庫より出版している小説ガンパレード・マーチのまとめwikiです。 高機動幻想ガンパレード・マーチや榊涼介氏についてはこちらも併せてどうぞ(Wikipediaに飛びます)。 高機動幻想ガンパレード・マーチ 高機動幻想ガンパレード・マーチ (小説) 榊涼介 このwikiについて このWikiは2008-03-12に、2ちゃんねるのライトノベル板、榊涼介総合スレッドでの要望によりできました。 榊ガンパレの続刊に伴って増え続け、読者の記憶を錯乱させるオリジナルキャラクターについてまとめがあったらいいね、というのがそもそもの趣旨です。 が、特に気にしないでください。執筆できる・したい方はどんどんどうぞ。 このWikiの加筆にご協力くださる方は左側メニューにあるガイドなどを参考にしてご参加ください。
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10日目・未明 ガンパレード・オーケストラ緑ルート Dコース NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(11) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(28) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(34) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(35) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(38) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(39) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(41) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(44) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(49) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(56) NOTボーナス ガンパレード・オーケストラ緑の章(62) 8日目(夜)23 ガンパレード・オーケストラ(白)(3)
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暗い室内に声と楽曲が響く。 王都トリスタニアの劇場、タリアリージュ・ロワイヤル座の客席に腰を下ろし、その男は不満げに鼻を鳴らした。 初老と言って差し支えない年齢であり、若い女性が多いこの場においてはかなりの異彩を放っている。 だが場所が劇場なだけに彼の容姿に気を配る者もおらず、密談には最適の場所であった。 その横に座っているのもまた男であり、こちらは先の男の半分以下の年齢だろう。 「その話は確かなのか。いや、ラ・ロシェール中の傭兵が証人なのだったな」 「御意に。あの者たちが素人などということはありません。……本当にご存じなかったので?」 「ああ。鳥の骨め、そんな懐刀を隠し持っておったとは」 不快そうに老人が眉を顰めた。鳥の骨ことマザリーニ枢機卿は彼の政敵と言ってもいい。 正確に言えば彼が一方的に嫌っているのだが。 「おそらくは此度の婚姻、その気に乗じて一気にこの国を手中に収めるつもりなのだろうな」 歯軋りが聞こえた。 アンリエッタ王女とゲルマニア皇帝の婚姻はすなわち亡国の策だと若者は信じて疑ってはいなかった。 故にその推進者であるマザリーニ枢機卿も売国奴に他ならない。 不快感を隠そうともしない若者に、老人は内心の笑いを面には出さずに口を開いた。 「婚姻の儀が成れば、王女殿下はゲルマニアにお輿入れされる。 そうなれば、トリステインの国政は摂政に一任されるだろうな」 「……馬鹿な。ではあの鳥の骨めがこの国を牛耳ると? そんなことは許される筈はない!」 「如何にも。許されるべきでない。 そして、そのことはあやつも知っているだろう。 そして無理を通すためには力が要ることも」 「その為に学院の戦力を隠していたと?」 如何にも、と老人は頷いて懐から何枚かの紙片を取り出し若者に差しだした。 訝しげにそれを見た顔が驚愕に強張る。 それは二十年も前にトリステインを騒がした“反乱”とその弾圧についての資料だった。 「“ダングルテールの虐殺”……まさか、枢機卿があの件に絡んでいたと?」 「さ、それはどうかな。 ただ、その事件の立役者、“炎蛇のコルベール”が魔法学院に奉職していることは確かだ。 鳥の骨の友人であるオスマンが学院長であるあの学院にな」 表情と血の気を無くした若者を横目に、頬を歪めながら老人が言った。 「ああ、それと。 どうも最近、アルビオンから傭兵たちが我が国に入ってきているという知らせがあってな。 ひょっとしたら、そのうち数人にはレコン・キスタの息がかかっているかも知れん。 ラ・ロシェールでの騒動をそいつらが聞いたら、どうなるかな?」 若者が息を呑んだ。 老人の言葉の裏にあるモノを察したからだ。 レコン・キスタの名をかたって学院を襲わせることを老人は示唆しているのだ。 「鳥の骨めは当てにしていた戦力を失う。 平和ボケした連中は学院が襲われたことで危機感を募らせる。 あとは、ああ、オスマンの責任も問えるかもしれないな。 卑しくも貴族の子弟が通う学び舎の警護が不足していたとは問題だとな」 言い置き、自分の息のかかった傭兵たちの隠れ場所を告げた老人はゆっくりと席を立って劇場を後にする。 残されたのは己の取るべき道に迷う若者が一人だけだった。 彼は若く、そしてそれ故に誇りと怒りとを持っていた。 国を愛し、その為に手を汚す覚悟もあると思っていた。 だが、これは本当に必要なのことなのか。あの売国奴の鳥の骨の権勢を殺ぐ為とはいえ、 傭兵たちに本来大人が守るべき子供たちを襲わせるなどということが? 椅子に深く腰掛け、息を吐く。 その耳に聞きなれた響きの名が聞こえてきた。 舞台では侍女頭の役の女優が女主人公である小国の姫に抱きついている。 女主人公の名はプリンセス・アントワージュ。親しい者はアン王女と彼女を呼ぶと言う。 婚姻の為に大国を訪れた小国の王女アントワージュ。けれど彼女は婚姻の前に逃げ出し、市井の若者に匿われる。 頭を上げ、芝居を見つめた。 その歯が食いしばられ、熱いものが胸に湧き出す。 アントワージュは自国の国民の為に自分を殺し、愛した男の下を離れて婚姻の場に赴いた。 男はそれが誰かを薄々と察しながらも自分から去った娘の為に詩を作り、いつか彼女の元に届けと毎晩歌った。 それはどこにでもあるような恋物語。 そして、いまこの瞬間にもどこかで進行しているかのような恋物語。 劇は終幕近く、周囲はアン王女に感情移入した女性たちの啜り泣きで溢れている。 若者にはそれがこの国の総意のようにも思えた。 望まぬ結婚を強いられる王女アントワージュへの涙。それはすなわち王女アンリエッタへの涙だと感じられた。 ならば、と若者は思った。 これが皆の意思だというのならば、自分は貴族としてその総意に従わねばならぬ。 売国奴の鳥の骨めの力を殺ぎ、ゲルマニアとの婚姻を防がねばならぬと。 例えその為に、魔法学院の生徒たちが犠牲になろうとも。 /*/ 一体なぜこんなことになったのだろう。 元東薔薇花壇騎士団団員にして現北花壇騎士八号ことバッソ・カステルモールは、 杖を奪われて押し込められた空賊船の一室でもはや何回目になるか解らぬ自問を再び繰り返した。 視線の先では同じような青い髪をした二人の少女が睨み合っている。 彼の建前上の主人であるイザベラと、彼的には真の主人であるシャルロットことタバサだった。 タバサの連れらしき何人かと、彼らを部屋につれてきた船員がいきなり立ち上がってタバサを怒鳴りつけたイザベラを目を丸くして眺めている。 確かにタバサの為に彼とイザベラはアルビオンに向かったが、まさかこんなところで会うことになろうとは。 困ったことになったと息を吐く。 杖は奪われ、しかも今の自分はとても魔法が使える状態ではない。 『もっと早く!』と命じるイザベラの為に船を加速させようと魔法を使い、打ち止め状態なのだ。 なにしろ昨日の夕方から連続して魔法を放っては回復しの繰り返しだったのだから。 その甲斐あってか通常以上の速度でアルビオンに近づけたのはいいのだが、よもや空賊に会おうとは思いもよらなかった。 何よりも速度を重視したイザベラの為に彼が選んだのは小型の軍船であリ武装にも乏しい。 本来は艦隊間の伝令として使われる船なのである。さらには急な徴発ということで火薬すら積んではいなかった。 空賊ですら呆れ帰り、我が侭な主君を持つと大変だなと同情までされたくらいなのである。 幸いにして今のところは危害を加えてくるつもりは無いようだが、だからと言って油断できる筈もない。 イザベラ一人ならともかくもシャルロットまでを守らねばならぬのだから。 「はっはぁ! こんなとこで会うとは思わなかったな! 久しぶりですなイザベラ殿下?」 「なんでぇ、知り合いか?」 声が響く。明らかに男性のものであるそれにタバサ一行の男性たちを見るが、彼らは二人とも喋ってはいない。 慌てたように周囲を見回す船員にワルドが苦笑を浮かべた。ラ・ロシェールで彼自身も姿なき声に混乱したからだ。 マリー・ガラント号に搭乗後に教えて貰うまで、随分と頭を悩ませたのを憶えている。 タバサは手に持った二本の剣を指し示して見せた。 「この二つ」 「インテリジェンス・ウェポン? かー、こりゃまた珍しいモノを持ってるなお嬢ちゃん」 呆れたような感心したような口調で言う船員に、果敢にも食って掛かったのはイザベラだった。 カステルモールも驚いたように目を見開く。見れば確かにタバサは剣を持っているし、ワルドやキュルケも杖を持ったままである。 「ちょっと! わたしたちの杖は取り上げておいて、この娘は剣を持たせたままってのはどういうことだい!?」 「それもそうね、わたしが言うのもなんだけれど、本当に持ったままでいいの?」 見下すような文句に不快げに眉を顰めた船員に、それをとりなすかのようにルイズが尋ねた。 捕らえた相手の武装解除もしないと言うのはいくらなんでもおかしいだろう。 それに対し、かまわんよと船員は答えた。ルイズだけに向かって。 「お頭も承知してるさ。 それに、あんたらが誇りを知る貴族だってこたぁこの船の全員が知ってる。 貴族の誇りは杖だし、戦士なら剣だろうよ。 誇りを知ってる人間からそれを取り上げるなんて真似はできねぇな」 「ちょっと! わたしらに貴族の誇りはないっていうのかい!?」 無視されて頭に血を上らせるイザベラを見ながら、しかしカステルモールは誇らしげな気持ちを覚えた。 真の主であるタバサが空賊までにも評価されていることに満足を覚えたのだ。 幸いなことにイザベラはそれに気付かないようではあったが、一人だけ気付いた者がいた。 キュルケである。 何時如何なる時でも自分らしくあるのがルイズ症候群の症状の一つではあるが、 その患者たるキュルケにはもう一つの病気があった。 水のメイジでも治せぬ不治の病、すなわち突発的好感症候群、いわゆる恋の病である。 今回もそれに従い、先客の品定めをしていたというわけだった。 「誇りも何も、ただわめき散らすだけなら餓鬼と変わらねぇだろうが。 このお嬢さん方の爪の垢でも煎じて飲んだらどうだ」 「なっ……!」 絶句するイザベラにふんと鼻を鳴らし、船員はルイズに向き直ると頭を下げた。 「申しわけねぇが、ここでしばらく待ってもらいてぇ。 本当なら客室に案内すべきだろうが、そんな気の利いたもんはこの船にはねぇからよ。 どうやら知り合いらしいし、かまわねぇだろう?」 「かまう」 間髪入れずのタバサの言葉に苦笑しつつもルイズはその申し出を受け入れた。 ついでに空賊の頭と話がしたい旨を告げるがこちらは多忙を理由に断られる。 まぁこの船の正体がルイズたちの想像通りであれば、ボロを出さないために接触を減らそうとするのは当然の事だが。 「やれやれだね、足枷をつけなくても僕たちは逃げないよ?」 薔薇を持って格好を付けながらギーシュが言った。 もしこの船から逃げ出そうとすれば、杖を持たないイザベラとカステルモールは足手まといになる。 そして自分たちが彼らを見捨てるなどと言うことは有りえない。 それを見越してこの部屋に自分たちを連れてきたことなど、ギーシュにしてみれば見えすいた考えでしかなかった。 「いや、それについては、心配してねぇさ。 あんたらに期待してんのは別のことさね」 「ほう、なんだい?」 「いやぁ、さすがにそこの娘っ子は貴族としてどうかと思うからよ。 あんたらに教育して貰えねかなぁと」 言いながら哀れみの視線でカステルモールを見る船員にギーシュは噴出し、満面の笑みで頷いた。 「いや、君たちの長は実に人を見る目があると見える。 任せたまえ、誓って彼女をルイズ症候群に感染させて見せよう」 「――――人を病気持ちみたいに言うんじゃないわよっ!」 キュルケやタバサまでもが自覚のないルイズの言葉に苦笑を浮かべたのは言うまでもない。 前に戻る 次に進む 目次
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「空賊だ! 抵抗するな!」 いきなり現れて大砲を撃ち放った黒船に、ルイズは胡乱そうに目を細めた。 その船腹ではメガホンを持った男が大声で怒鳴っている。 「空賊ですって。どう思う?」 髪をかきあげ、集まってきた仲間たちに問い掛ける。 それがね、とキュルケが楽しそうに笑った。 「後甲板で船長たちのやり取りを見てたんだけど、 あいつら、この船が貴族派の荷物を積んでるって言ってやってから撃ってきたのよ」 「当たり。王党派」 「まぁそれ以前に、最初に自分から馬鹿正直に空賊でございなんて言う奴はいないな。 反撃されたらどうするんだ。臨検を装って武装解除してから言えば損害も出ないのに」 タバサとギーシュも笑いながら口を挟む。 ワルドは帽子を押さえながら天を仰いだ。 頼もしいのはいいことだが、これはいくらなんでも異常だろう。 「で、どうするの? 最初から正体は解ってるのよと言ってあげる? それとも、出方を待つ?」 「ぼくとしては後者を進めるね。 王党派なら手荒い真似はしないだろうし、ぼくらにはブータニアス卿もいる」 いつしか一行の中での参謀役に納まったギーシュが言った。 異論はないと頷く少女たちを見回し、ワルドに話を振る。 「子爵もそれでよろしいですか?」 「かまわない。かまわないが、ブータニアス卿とは誰のことかね?」 「ああ、ルイズの使い魔の猫ですよ。 ブータニアス・ヌマ・ブフリコラ。略してブータです」 ふむ、とワルドが首を傾げる。 それはまた、貴族のように仰々しい名前の猫だな。 だがラ・ロシェールでのことを思えばそれくらいが相応しいのかもしれない。 実際には貴族ではなく王でしかも神なのだが、さすがにワルドもそこまではわからない。 「のん気なもんだ。状況がわかってるのか?」 離れたところでそれを見ていた船長が舌打ちする。 ワルドはルイズたちの落ち着き振りを異常と称したが、傍目から見れば彼もまたその一人であった。 顔を歪める船長を副長が宥め、混乱して暴れられるよりはいいでしょうと舷側から乗り込んでくる男たちを指し示す。 こちらにメイジがいると空賊が知れば、問答無用で殺しにくることも考えられたからだ。 「船長はどこでぇ」 派手な格好の空賊の一人が荒っぽい言葉遣いで辺りを見回した。 どうやら彼が頭らしい。ルイズはその腰に水晶で飾られた杖が提げられているのを見て取った。 「わたしだが」 震えながら、それでも精一杯の威厳を保とうと努力しながら、船長が手を上げる。 頭は大股で近づくと、その顔を曲刀で叩きながら問いかけた。 「船の名前と、積荷は?」 「トリステインのマリー・ガラント号。積荷は硫黄だ」 空賊たちの間からため息が洩れた。頭はにやっと笑うと、船長の帽子を取り上げ、自分がかぶった。 「船ごと全部買った。料金は手前らの……!?」 ――――その時、世界が凍った。 ギーシュが薔薇の造花を取り出し、目の前に掲げた。 キュルケが杖を構え、頭に狙いをつける。 タバサがデルフリンガーをいつでも抜けるように腰をかがめた。 彼らは知っていたのだ。 自分たちの中心である少女が何に怒り、何を許せぬと感じるかを、十二分に理解していたのだ。 「おい……?」 ワルドが呆然とした表情で戦闘態勢を取った連れを見やる。 ブータを従えたルイズが、怒りに燃える目で頭を睨んでいた。 「……貴族の客まで乗せてるのか」 怒気を感じ取ったのか、頭がルイズたち一行を見やる。 空賊たちが半円を描くように包囲し、武器を構えた。 慌てる船長を押しのけ、頭はルイズに近づくと顎を手で持ち上げて口笛を拭いた。 「こりゃあ別嬪だ。お前、おれの船で皿洗いをやらねえか?」 ルイズはその手をぴしゃりとはねつけると、頭に目を合わせたまま言ってのけた。 「下がりなさい、下郎」 「驚いた! 下郎と来たもんだ!」 頭は大声で笑ったが、周囲の男たちは誰一人として笑わなかった。 むしろ不快さを視線に乗せてこの傲慢な少女を見やった。 いつの間にか横にいた船長が顔面一杯に汗をかいているのと対照的に、 ルイズは冷静そのものの表情で口を開いた。 「無自覚に他人の誇りを踏みにじる者を下郎と言って何が悪いのかしら?」 「ハ! 貴族さまの誇りって奴かい?」 頭は笑い、これだから世間知らずの貴族さまはと肩を竦めた。 「ここは陸じゃねぇ。貴族だからって偉いわけじゃねぇさ。 しらねぇようだから教えてやる。船で一番偉いのは……」 「結構よ。下郎の口上は聞くに耐えないわ。 理解できないようだから教えてあげる。あなたを下郎と呼んだのはこれが理由よ」 ルイズの合図で大猫が動いた。跳躍し、頭を掠めるように着地する。 その口には先ほど奪われた船長の帽子が咥えられていた。 ルイズはそれを受け取ると、軽く埃を払ってからその正当なる持ち主に差し出した。 「かぶりなさい、船長」 「え、いや、しかし」 「あなたはこの船の船長で、これはその証よ。 あなたにはこれをかぶる権利がある。 航海中においてはそれを禁止することは誰にも出来ない。 あなたが死ぬか、自分から船長であるのをやめる時以外はね。 少なくともわたしはそう聞いているわ。 違うのかしら?」 船長は驚き、目を見開いた。 差し出された帽子を受け取り、じっと見る。 ルイズの言うことに嘘はなかった。 それは彼女が空軍士官を兄に持つギーシュから聞いたことの一つだった。 およそ航海中の自分の船の中においては、船長は一国に置ける王と同様の権限を持つ。 それは水の上と空の上を問わず、民間と軍組織の違いも問わない船に生きる者たちの不文律だった。 その権限を持ち、全ての船員の生命を預かる責任を持つが故に船長は尊敬されるのだ。 帽子を見つめ、これまでの長い船乗りとしての人生を思った。 水夫として過ごした期間を、副長として船長の補佐をした時間を、初めて自分の船を持った時の喜びを思い出した。 無意識のうちに手が帽子の縁をなぞる。 綺麗な、とはお世辞にも言いがたい。 長い月日の間に雨風に打たれ、何度も繕った痕がある帽子だった。 だがこの世に二つとしてない、船長としての今までの自分を飾ってくれた帽子だった。 同じ風を感じ、同じ光景を眺め、同じ時間を過ごしてきた帽子だった。 船長は頷き、そっと帽子を自分の頭にのせた。 背筋を伸ばし、先ほどとは別人のような姿勢で空賊の頭に相対する。 奪われた誇りが、再び自分に戻ってきたのだ。 この上何を恐れるべきか? 決まっている。再び誇りが奪われることだ。 「貴族であろうが平民であろうが、船の上には船の上の掟がある。 まさかそれを知らないわけではないでしょう。 なのにあなたはそれを破った。下郎と呼んで何が悪いのかしら」 あくまでも堂々とした態度を崩さぬルイズに、空賊の頭は深々と息をついた。 周囲の空気は先ほどまでと違い、船長の誇りの為に声を上げた少女を賞賛するものに変わっている。 ルイズの言動は空の上に生きる者から見て正しく、文句のつけられるものではなかった。 それを否定することは自分たちの誇りを否定するものだからだ。 「さて、それではその下郎に要求するわ。 わたしとその仲間、五人の身代金を合わせればこの船を買ってお釣りが来る筈よ。 わたしたちがそちらの船に移る代わりに、この船を開放しなさい」 ルイズは一度息を吐くと話題を変えた。 その内容に空賊や船員たちが顔色を変えるが、ワルドを除く仲間たちはただ苦笑しただけだった。 なにしろ彼らの中ではこの空賊は王党派のものであり、それと接触することが目的だったのだから。 自分たちの任務と関係のない商船を巻き込むのは彼らの本意ではなかった。 「それは……」 空賊の頭もまた息を呑み、ルイズの提案を考える振りをした。 本来ならば取るべき道は決まっている。 この船に積載された硫黄も、そしてこの船自体も、彼にとっては喉から手が出るほど欲しいものだった。 「お前は、優しいんだな、貴族の嬢ちゃん」 頭の呟きに、ルイズは面映そうに笑って見せた。 その表情に空賊の頭もまた嬉しそうに頬を緩める。 この少女は自分の無礼をそれ以上追及しなかった。もし追及され、謝罪をと言われれば断りきれぬ。 彼の行いは確かに空を往く者たちの掟に抵触したのだから。 だが、部下たちの前で自分の非を認めることなど人の上に立つ者が出来るものではない。 この少女はそれを知っており、その上で話題を変えたのだと理解できたからだ。 ため息を吐く。 もしも自分の知る貴族が全てこの少女のようであったのなら。 いや、もしあと十人もこのような貴族がいてくれたのならば。 自分はこのようなことをしなくても良かった筈だった。 周囲にいる船員たちがざわめきを上げる。 空賊たちの船に続き、もう一隻の船が姿を現したからだ。 頭はそれを眺め、皮肉げに唇を歪めた。 朝方に拿捕したその船で見た貴族の娘を思い出す。 今は人質として自分の船にいるその娘は、 混乱して船長や船員に罵詈雑言を浴びせた挙句に眠りの呪文で無力化されたのだ。 おそらく今頃は目を覚まして、同じ部屋に閉じ込めたお付きらしい男に食ってかかっているだろう。 頭は視線をルイズに移し、やれやれと首を振った。 今世にいる貴族の大多数はあの娘のような存在であり、 目の前の少女が極少数派なのは解ってはいたが、 それでもなぜこうまで違うのかと考えるのを止めることは出来なかった。 冷静に考えれば、船は自分たちの船ともう一隻あれば足りるだろう。 ならばこの船は見逃してもいいか。少女の提案を受け入れようと頭は決意した。 「生憎だが、貴族のお嬢さん。そういうわけにもいかんよ」 頭の機先を制するように口を開いたのは船長だった。 先ほどまでの怯えが嘘のように力の篭った視線で空賊を見回すと、ルイズを庇うようにその前に立った。 「わたしが依頼されたのは、君たちをアルビオンに送り届けることだ。 故に、わたしは君たちがアルビオンの港に着くのを見届ける義務がある。 さて、空賊くん。わたしの船と積荷は差し上げよう。 その代わりに、このお嬢さんたちがアルビオンに着くのを見届けさせていただきたい」 頭は船長の目を見つめ、そこに決意の色を見て取った。 「……いいだろう。このお嬢ちゃんたちはアルビオンに着いたら開放しよう。 その代わり、着くまでは人質としておれの船に移ってもらう。それでどうだ?」 「異存はない」 驚いたのはルイズである。 この空賊が王党派であり、船長たちに無体を働くことはないと思ってはいるが、 船乗りがその船を失うようなことを許していい筈がない。 だが、その反論は船長の微笑みによって封じられた。 船長は微笑み、本当に嬉しそうにしていたからだ。 「すまんな、副長。それにみんな」 言いながら、船長は胸を押さえた。 その奥にある熱いモノを感じ、それを得られたことに、それを与えてくれたこの少女に感謝した。 船乗りは常に危険と隣り合わせである。 永い航海の間にはこの様に賊に襲われることもあるし、 風を読み間違えた所為で目的とは違う場所に不時着することもある。 あるいは嵐にあって船体が破損することもあれば、 乱気流で空に投げ出されることもある。 例え生き残っても、船乗りとしては死んだも同然の怪我を負ってしまえば意味がない。 歳を取り、船に乗れなくなっても同様だ。 船長はそんな死んだ船乗りを何人も見てきた。 船を降り、陸の上でかつて自分がいた世界を眺めるだけになった同胞を何人も知っていた。 憧れの、後悔の、憧憬の視線でかつての世界を眺める元船乗りたち。 だがその中に、数こそ少なかったけれど笑みを持ってそれを為す男たちがいた。 笑いながら、後悔などないとかつての世界を優しい瞳で見る男たちがいた。 それを不思議に思いながらも、それでもいつか自分はそうなりたいと思った。 そうなれればいいとずっとずっと思っていた。 「なに、気にすることはないよ、お嬢さん。 わたしも歳だ。そろそろ船乗りとしての寿命が近づいてきたと思っておったところだ。 惜しむらくはこの船を副長に譲ってやれんことだが」 「ご心配なく、船長。自分の船は自分で調達します」 副長もまたにこやかに言った。 長年に渡り船長の女房役を勤めてきた忠実な男は、素直に喜びを現していた。 「ありがとうよ、お嬢さん」 船長は深々と頭を下げた。 船乗りとしての最後の最後に、このような客を運ぶことが出来た。 誇りをこの胸に取り戻すことが出来た。 船と引き換えに恩人を救うことが出来た。 自分はこの先、ずっとずっとこの時のことを思い出すだろう。 それは夜の闇の中でも消えぬ光。冬の寒さの中でも消えぬ燠火。 長い長い航海の間に何度も自分を導いてくれた星明りのように、 この思い出はこれからの自分を導き、この胸の奥で輝いてくれるだろう。 「本当にありがとう。 船乗りとしてのわたしはこの航海で死ぬだろうが、どうやら笑って逝けそうだ」 前に戻る 次に進む 目次